「自分の好みのコーヒーを見つけたいけれど、どう選んだらいいだろう」
コーヒーを飲む方は、このように感じることがあるのではないでしょうか。
豆の品種や産地、焙煎具合などにより、香りや風味、味わいが異なるのがコーヒーです。
コーヒーを選ぶときは、苦みや酸味、コクの状態を表すチャートが参考になります。
こちらの記事では、コーヒーを表すチャートについて、代表的な「コーヒーテイスターズフレーバーホイール」を解説します。
コーヒーチャートとは
はじめに、コーヒーチャートとはどのようなものか、以下の2つから解説します。
- コーヒーチャートの概要
- フレーバーホイールとの違い
コーヒーチャートの概要
コーヒーチャートとは、コーヒーの香りや風味、味わいを表・グラフで視覚的に示したものです。
コーヒー豆には個性があり、香りや風味、味わいは、産地や品種、加工方法、焙煎具合、抽出方法などさまざまな要因によって変わります。
コーヒーチャートは、苦み、酸味、香り、コク(ボディ)、焙煎の具合などのバランスを、チャート図で表しています。
各コーヒーメーカーや珈琲専門店が自社サイトや店頭などで、豆による違いをわかりやすく顧客に説明するために作成・掲載していることが多いです。
飲む人が自分の好みのコーヒー豆を選ぶときに参考にするのが、コーヒーチャートといえるでしょう。
フレーバーホイールとの違い
一方フレーバーホイールは、コーヒーの風味を規定するために作成された、いわばコーヒー業界の「共通言語」になるものです。
国際的な公的機関であるSCAA(米国スペシャリティコーヒー協会)が2016年に発表した「コーヒーテイスターズフレーバーホイール」が、現在最も普及しています。
出展:Specialty Coffee Association
カラフルな色合いの丸い円グラフで表されており、用いることで、コーヒー豆の味わいを可視的に判断できます。
コーヒーを取り巻く世界は以前はもっとシンプルでしたが、単一農園の豆(シングルオリジン)やスペシャルティコーヒーの台頭など、近年は専門化・多様化が進んでいます。
味や風味の定義づけを細分化する必要性が生まれたことから、フレーバーホイールは作成されました。
また、フレーバーホイールには、民間が作成したものもあります。
ノースカロライナ州の老舗コーヒーロースター「カウンターカルチャーコーヒー」が作成したものは、使いやすいと評判です。
カウンターカルチャーコーヒーのフレーバーホイールは、大分類、中分類、小分類と分けられ細かく表現されているのが特徴です。
例えば、フルーツという大分類のひとつに、ベリーといった中分類が記載され、さらに小分類で、クランベリーやラズベリーなどと細かく記載されるのです。
すべてポジティブな表現で記載されており、コーヒーのテイスティングともいえるカッピング時に使う表現も多々出てくるため、日常使いしやすいといわれます。
フレーバーをまるごと味わえる、カフェレート -コーヒーを食べる- について
実は、従来の飲むコーヒーでは、豆の約70%がフィルターに残ってしまい、コーヒー豆のもつアロマが十分に堪能できないことをご存じでしょうか。
そこで、コーヒー豆のもつアロマをまるごと味わい尽くせる新素材スイーツ「カフェレート」が開発されました。
カフェレートは、コーヒー豆の美味しさ・個性をまるごと届けたいという思いで開発された商品です。
焙煎したコーヒー豆を微粉砕し、植物性の油脂に練りこんで製造しています。
カフェレートで採用しているフレーバーチャート
カフェレートは、異なるフレーバーを楽しめるように2種類開発されました。
ひとつは王道のロースっテッドな味わいに、もうひとつはフルーティなフレーバーに仕上げました。
「フルーティ」はコーヒーのフレーバー表現のひとつであり、現在最も流通しているSCAA(米国スペシャリティコーヒー協会)作成のもの、使いやすいと評判のカウンターカルチャーコーヒー作成のもの、どちらのフレーバーホイールにも掲載されています。
爽やかで酸味のあるフルーティなフレーバーは、ほっと一息つきたいときのおともにぴったり。
次の項目で、詳しく2種類のフレーバーについて解説していきます。
カフェレートで展開する二つのフレーバーについて
カフェレートのフレーバーは、次の2種類あります。
- 「ニカラグア サンタアナ農園SHG(ローステッド)」
- 「エチオピア イルガチャフィG1(フルーティ)」
「ローステッド」はカフェレートの中でベーシックといえる位置づけのフレーバーで、100%手摘みで丁寧に収穫された完熟コーヒー豆を使用しています。
深煎りから中煎りの豆をブレンドしており、上質な苦みと複雑な甘みを感じられる味わいが特徴です。
ニカラグアの伝統ある農園「サンタアナ農園」の豆を使用し、熟度にもこだわっています。優しくしっとりと華やかな味わいを実現しました。
一方、「フルーティ」はカフェレートの中のフレーバー部門ともいえる位置づけで、浅煎りをメインにブレンドし、フルーティでクリーンな豆の個性が際経つ味わいに仕上げました。
エチオピアの標高2000mの高地にあるイルガチャフィ地区で栽培された、高品質な豆を選んでいます。
「フルーティ」は、その中でもその年の一番の良質と選び抜かれた豆「チルフィード」を使用。ハイクオリティの豆にしか出せない、まるで柑橘やイチゴのようなフルーティなアロマが楽しめます。
まとめ
本記事では、コーヒー豆のもつ香りや風味、味わいを堪能するためのツールとして、コーヒーチャートやコーヒーテイスターズフレーバーホイールについて解説しました。
さらに、コーヒー豆の美味しさや個性をまるごと楽しみたい方に、カフェレートの魅力もご紹介してきました。
「食べるコーヒー」という新たなスタイルでは、従来の飲むコーヒーよりもアロマオイルなどをとりこぼさないため、豆の産地や焙煎の違いをダイレクトに楽しめるのがポイントです。
コーヒー好きな方はぜひ一度口にしてみてください。コーヒーにこだわる大切な方への手土産やギフトにもおすすめです。