スペシャルティコーヒーとは カフェレートで使われている豆も紹介

スペシャルティコーヒーとは カフェレートで使われている豆も紹介

2024/08/13

 

「スペシャルティコーヒーってどんなコーヒーなの?」

「スペシャルティコーヒーを聞いたことはあるけれど、詳しく知らない。」

と思っている人もいるでしょう。

 

 

この記事ではスペシャルティコーヒーの特徴やカフェレートで使われているコーヒー豆についてご紹介します。

 

スペシャルティコーヒーは希少なコーヒー豆

スペシャルティコーヒーとは、コーヒーの品質を守るためにアメリカで誕生した定義です。日本では、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が定めた評価基準をクリアした、選ばれしコーヒー豆のことをいいます。

 

コーヒーの味や香りの質が高いのはもちろんのこと、サステナビリティ(持続可能性)やトレーサビリティ(追跡可能性)まで評価に含まれます。

From seed to cup(豆からカップまで)と言われるように、コーヒー豆から全ての段階において品質管理が徹底していることが必須です。継続的にコーヒーを生産できる環境であること、どこでどのように栽培されたのか安全性がわかることが重要なポイントです。

 

スペシャルティコーヒーは、世に流通しているコーヒーの5%にしか満たないものなので、希少で価値の高いコーヒーとされています。

 

スペシャルティコーヒーの認定基準

スペシャルティコーヒーの認定基準は、SCAJの定める7つの項目において評価されます。

 

  1. カップ・クオリティのきれいさ
  2. 甘さ
  3. 酸味の特徴評価
  4. 口に含んだ質感
  5. 風味特性・風味のプロフィール
  6. 後味の印象度
  7. バランス

 

各項目の評価の合計が、100点満点中80点以上のものをスペシャルティコーヒーと認定します。

 

スペシャルティコーヒーのカップ評価

スペシャルティコーヒーの基準を満たしているコーヒーの中から、さらに品質ごとに評価をするのがカップ評価です。

 

  1. フレーバー
  2. アフターテイスト
  3. 酸味の質
  4. マウスフィール
  5. カップのきれいさ
  6. 甘さ
  7. バランス
  8. 総合評価

 

以上8つの項目において評価をしていきます。

 

100点満点で評価され、80点以上のコーヒーをスペシャルティ、85点以上のコーヒーをトップスペシャルティ、88点以上のコーヒーをトップオブトップと認定します。

 

スペシャルティコーヒー認定による生産者の経済環境の改善

スペシャルティコーヒーはコーヒーの品質を保持することだけが目的ではなく、質の高いコーヒー豆を生産することができる農家への経済支援にも繋がります。

 

コーヒーの主な生産国はコーヒーベルトに位置するアフリカ、南米、アジアの国々です。コーヒーの低価格化が進むことで生産者の収入が減少、人手不足からの品質の著しい低下などでコーヒー離れが進み、経済的に貧困で苦しむ途上国が多いことが問題でした。

 

コーヒー問題の悪循環を止め、コーヒー農園を守り、コーヒーの品質を向上させることを重視すべく、スペシャルティコーヒーが誕生しました。

 

スペシャルティコーヒーの認定を受けた生産者は、適切な経済支援を受けることができ、高品質のコーヒーを持続的に生産することができるようになります。

また、私たち消費者はスペシャルティコーヒーを購入することで、生産者への支援やコーヒーの品質向上に貢献することができます。

 

カップオブエクセレンス

カップオブエクセレンスとはもっとも有名なコーヒーの品評会で、その年に収穫されたスペシャルティコーヒーの中で特に優れたコーヒー豆を決定します。

 

アメリカやポーランドに拠点を置くACE(アライアンス・フォー・コーヒー・エクセレンス)というNPO法人が主催しており、1999年から中米を中心に10カ国で毎年開催されています。

 

カップオブエクセレンスは国内審査から国際審査へと最低でも5回のカップ評価を経て、選び抜かれた一握りのコーヒーだけに与えられる称号です。

選ばれたコーヒー豆はインターネットオークションで高値で取引され、生産者は栄誉ある称号と高い報酬を受けることができます。

 

「品質の良い生産者」と認定されると、コーヒー関係の企業と継続的な取引ができる可能性が広がり長期的な経済発展にもつながります。

 

 

スペシャルティコーヒーをまるごと楽しむカフェレート

大切に育てられたコーヒー豆を余すことなく味わってほしい。その思いからカフェレートが誕生しました。

 

飲みものとしてのコーヒーでは豆の70%がフィルターに残ってしまい、コーヒーの魅力であるアロマなどのおいしさを無駄にしてしまいます。

 

カフェレートは世界中から厳選した高品質の豆、生産者が一粒一粒大切に育ててきた豆のすべてを味わい尽くせる「食べるコーヒー」という新たなスタイルです。

 

豆に含まれるアロマオイルのおいしさを余すことなく、焙煎したコーヒー豆を微粉砕し”まるごと”植物性の油脂に練り込む独自製法で作り上げました。豆の魅力を最大限に引き出せるよう焙煎方法にもこだわっています。コーヒー豆それぞれの個性やコーヒーアロマを楽しむことができます。

 

カフェレート公式サイト

カフェレートで楽しめる2種類のフレーバー

カフェレートでは2種類のフレーバーを楽しむことができます。

 

ニカラグア サンタアナ農園SHG(ローステッド)

ニカラグアのヒノテガ地区にあるサンタアナ農園で作られたコーヒー豆を使用しています。ほろ苦く繊細なアロマで甘く続く余韻が特徴のカフェレートです。

100%手摘みで丁寧に収穫された豆の中から完熟度の高い豆を厳選。優しくしっとりと華やかで繊細なコーヒー豆を深煎り〜中煎り焙煎豆をバランスよくブレンドしました。上質な苦味の中にも複雑な甘みも感じられる味わいとなっています。

 

エチオピア イルガチャフィG1(フルーティ)

エチオピアの標高2,000m程の高地にあるイルガチャフィ地区で作られたコーヒー豆を使用しています。柑橘やイチゴのようなフルーティなアロマが特徴的なカフェレートです。ナチュラル製法を用いて小規模農園で丁寧に作られたコーヒー豆は、浅煎りをメインにブレンドし、フルーティでクリーンな豆の個性を際立たせています。

 

まとめ

スペシャルティコーヒーとは特定の評価基準をクリアし、いくつもの審査で選び抜かれた高品質のコーヒーのことです。生産者から消費者へ高品質でおいしく、かつ安全なコーヒーを届けるために、多くの努力と工夫をしています。

 

スペシャルティコーヒーをいただくことは私たち消費者を満足させるのはもちろん、コーヒーの産地や生産者へ貢献することにつながり、より一層コーヒーの質を高める機会を生み出します。

 

個性あふれるコーヒーのおいしさを余すことなく100%味わい尽くせるカフェレート。「食べるコーヒー」という新たなスタイルでスペシャルティコーヒーを味わってみませんか。