焙煎によるコーヒー豆の違いとは?カフェレートの味わい

焙煎によるコーヒー豆の違いとは?カフェレートの味わい

2024/08/13

「自分好みのコーヒーを見つけて、おいしく味わいたい」

「焙煎による違いを理解して、自分に合うコーヒーを選べるようになりたい」

 

そう感じる人は多いのではないでしょうか。

 

コーヒー豆は、品種や産地などのほか、生豆に火を入れる「焙煎」の度合いによって、香りや風味、味わいが大きく変わります。

 

この記事では、コーヒーの焙煎度合いと味わいの違いについて解説します。

コーヒーの美味しさをまるごと味わいたい人におすすめの「カフェレート」についても、豆や焙煎具合の説明を含めて後半で紹介します。

 

記事をお読みいただくことで、焙煎の知識が増え、奥深いコーヒーの世界をさらに楽しめるようになるでしょう。

焙煎度合いには8段階ある

コーヒーの焙煎度合いの表現方法はいくつかあります。

よく聞くのは「浅煎り」「中煎り」「深煎り」という3段階に分けた表現です。

 

他にさらに細かく8段階に分類したものもありますので、こちらで解説します。

ライトロースト

火入れが最も浅い状態が「ライトロースト」です。煎り方が難しく焙煎技術が問われるコーヒーで、次のような特徴があります。

 

状態

火入れが最も浅い状態

豆の色

●      黄色がかった小麦色

●      うっすら焦げ目がついた程度

味わいなど

●      酸味が強い

●      香りやコクは十分でない

●      青臭さ、水っぽさが残りがち

 

シナモンロースト

ライトローストの次に浅い火入れのものが「シナモンロースト」。

次のような特徴があります。

 

状態

ライトローストの次に火入れが浅い

豆の色

シナモン色

味わいなど

●      酸味が強く

●      味やコクは弱め

●      苦みはない

●      青臭さがある

●       

ミディアムロースト

「ミディアムロースト」から中煎りの段階になります。

喫茶店で提供される「アメリカンコーヒー」は「ミディアムロースト」が用いられることが多いです。

次のような特徴があります。

 

状態

浅めの中煎り

豆の色

茶褐色

味わいなど

●      味とコクのバランスが取れている

●      適度な酸味

●      わずかな苦みが出始める

ハイロースト

「ハイロースト」も中煎りで、喫茶店や家庭で提供される「レギュラーコーヒー」に用いられることが多いです。

次のような特徴があります。

 

状態

中煎り

豆の色

茶褐色

味わいなど

●      酸味と苦みのバランスが取れて万人に好まれる

●      さわやかな酸味は残しつつ、コーヒーらしい苦みや甘みが現れる

●      複雑味を楽しめる

シティロースト

「シティロースト」から深煎りの段階になります。日本では、工業用コーヒーや喫茶店のレギュラーコーヒーにもよく使われます。

次のような特徴があります。

 

状態

深煎り

豆の色

濃いめの茶褐色

味わいなど

●      酸味が減り苦みが出始める

●      バランスがよく、香ばしい

●      豆表面に油分がにじみ出てくる

 

フルシティロースト

「フルシティロースト」も深煎りに該当します。「炭火焼きコーヒー」と表現されることもある香ばしさのあるコーヒーです。

次のような特徴があります。

 

状態

深煎り

豆の色

ダークブラウン

味わいなど

●      酸味がほぼなくなり、苦みが強く出てくる

●      香ばしい香りが強くなるため、コーヒーから漂う香りも同時に楽しめる

フレンチロースト

「フレンチロースト」から極深煎りの段階になります。カフェオレ、ウインナーコーヒーなどミルクやクリームと合わせるコーヒーに使われます。

次のような特徴があります。

 

状態

極深煎り

豆の色

つやのある黒に近い色

味わいなど

●      酸味はほぼなく、苦みが目立つ

●      焦げ味を感じる

●      コーヒーの油が豆面を覆い始める

イタリアンロースト

8段階の中で最も深煎りされたものが「イタリアンロースト」。エスプレッソやカプチーノとしてよく提供されます。

とはいうものの、近年のエスプレッソは「イタリアンロースト」までは深煎りしない焙煎が使われることが多いです。次のような特徴があります。

状態

極深煎り

豆の色

黒色

味わいなど

●      スモーキーな香りと焦げ味がある

●      深い苦みとコクがあり、こってりとしている

●      長時間焙煎するため油分がたくさん浮き出てくる

 

焙煎度によるコーヒーの味わいの違い

焙煎度合いによって香りや風味、味わいがまったく異なってくるのが、コーヒーの奥深さといえます。

 

一般的に、焙煎が浅ければ酸味の強いコーヒーになります。

浅煎りは2000年代以降のサードウェーブ(コーヒー業界の3番目のブーム)の中で人気が出ていますが、上手に焙煎しないと青臭さが残ります。焙煎師の技術が特に問われる煎り加減なのです。

コーヒーの苦みが苦手な方は、浅煎りを選ぶとよいでしょう。

 

一方、深く焙煎すれば苦みのあるコーヒーになります。

酸味が苦手であったり、苦みがあるコーヒーが好きだったりする方は、深煎りを選ぶとよいでしょう。深煎りのビターな味わいは、朝起きてシャキッとしたい時などにもおすすめです。

中煎りの「ハイロースト」や深煎りの入り口に分類される「シティロースト」あたりが、酸味と苦みのバランスが取れて、多くの人に好まれる味わいといえるでしょう。

カフェレートのコーヒー豆は?

コーヒーを使った新素材スイーツ「カフェレート」は、特許製法で豆をまるごと微粉砕して植物性の油脂に混ぜ込んでいます。

 

従来の飲むコーヒーでは、豆の約70%がフィルターの中に残ってしまいます。

それに対して、カフェレートであれば、コーヒー豆のアロマを100%余すことなく堪能できる点がポイントです。

 

カフェレートのラインナップは「ニカラグア サンタアナ農園(ローステッド)」と「エチオピア イルガチャフィG1(フルーティ)」の2種類があります。

「ローステッド」では、中煎りから深煎りの豆をバランスよくブレンドし、上質な苦みとともに複雑な甘みも感じられるよう仕上げられています。

 

一方、「フルーティ」は浅煎りの豆を使用しているため、酸味が強くイチゴや柑橘といったフルーティな味わいを感じられます。

焙煎度合いの違いにより、味わいに個性が出ているのです。

まとめ

こちらの記事では、コーヒー豆の焙煎度合いによる違いを紹介してきました。

 

コーヒーの味わいを堪能したい方は、飲むコーヒーはもちろんのこと、カフェレートの2種類のラインナップを試し、新しいコーヒーの魅力に出会ってください。